〔シソ〕
少し湿り気のある日当たりの良いところで、容易に栽培できます、3月頃に種をまき、翌年7・8月に採取します、開花直前に葉を摘み取り、日陰で乾燥させます。
葉には殺菌、防腐、解熱、解毒などの作用があり、食用では梅干の着色,香料として広く親しまれています、
ノイローゼやストレスなどに良いとされ、健胃、鎮静、発汗、解熱、鎮痛などの目的で、漢方の神経の薬として名高い半夏厚朴湯をはじめ、香蘇散、参蘇飲などの漢方方剤に配合されています。
〔シャクヤク〕
中国、朝鮮、蒙古、シベリア地方原産といわれる多年生の草で広く栽培されています。
丈夫な植物ですので、排水の良い、通気性の良い所なら育ちます、10~11月頃に根を掘り、ひげを取り、皮をむいて、天日で乾燥します、また、蒸気を通し、蒸してから乾燥させる方法もあります。
鎮痛、鎮静、鎮痙、抗けいれん、抗炎症、ストレス予防、血管拡張、平滑筋弛緩作用などがあり、神経痛、胃腸病、婦人病などの漢方処方の原料として多く使われています。
〔ジャノヒゲ〕
林、山地の日陰などどこにでも見られます、野生品も多いのですが、薬用には栽培品が多く用いられます。
5月頃根を掘り起こして、根の肥大部分を取り、水洗い後、乾燥させたものを麦門冬と云います、麦門冬には持続的血糖降下、浮腫抑制、抗菌作用などがあり、継続服用すれば滋養強壮、精神安定、健胃の効果があり、さらに、せき、熱、などに効果があります、漢方では糖尿病、強壮、鎮咳、去痰、強心利尿などの目的で使う、麦門冬湯、炙甘草湯、清肺湯など多くの漢方処方に配合されています。